さらに拡大するスマートフォン利用 ~高年齢層にも浸透。PCを上回る利用時間~


さらに拡大するスマートフォン利用

電車に乗っていてふと気付くと前の座席に座っている人のほとんどが携帯端末を手にしている。それもすべてスマートフォン。そのようなことが、いつの間にか日常の風景となった。

少し前までは、スマートフォンの利用は若年層を中心としたものであった。以前のブログ記事「スマートフォンの急速な普及とマーケティング戦略への反映の必要性」 で取り上げた総務省の「平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」【PDF】 においては、20代 87.9%、30代 78.7%、40代 58.8%、50代 32.4%であった。

今回は、直近の調査データを確認することで、スマートフォンの普及状況がどのように変化してきているかを把握したい。

スマートフォン利用はさらに拡大。40代、50代にも浸透

平成26年(2014年)情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
(総務省 2015/5公表)

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000028.html

経年モバイル機器等の利用率(全年代)

経年モバイル機器等の利用率(全年代)

上記調査では、ポイントとしてスマートフォン利用率が全体で6割超になったことを挙げ、スマートフォンの普及が進んでいることを指摘。年代別でみると、20代及び30代の利用率はいずれも8割~9割程度の高水準で推移し、40代も7割超、50代も半数近くになり、幅広い年代で利用が進んでいるとしている。
(全年代62.3%、20代94.1%、30代82.2%、40代72.9%、50代48.6%)

同調査は平成24年(2012年)から開始して今年で3回目。最新となる平成26年(2014年)調査は11月15日~21日に行われている。

この3年の推移をみると、全年代では32.0%→52.8%→62.3%と伸展。この中で高年齢層は、

  • 40代:28.8%→58.8%→72.9%
  • 50代:13.7%→32.4%→48.6%

と推移しており、全体の伸びを押し上げている。若年層へはおおよそ行き渡り、高年齢層への浸透が浮き彫りになった形だ。

高年齢層への普及が進んできたことにより、BtoC企業の中でも、40代、50代をメインの顧客層としているところ、また、管理職層へアプローチしたいBtoB企業にとっても、スマートフォン対応は喫急の課題となったと言えるだろう。

スマートフォンからのインターネット利用が増加しPCに接近

インターネット利用動向<速報>
(ニールセン 2015/5公開)

http://www.nielsen.com/jp/ja/insights/newswire-j/press-release-chart/nielsen-news-release-20150526.html

インターネット利用者数 25ヶ月推移

インターネット利用者数 25ヶ月推移

上記調査は、スマートフォンからのインターネット利用者数が2015年4月時点で5,000万人に迫る規模に成長したことを示している。その2014年度の増加の内訳としては、「若年層の増加率は低下し、代わって高年齢層での伸長率が高くなっていた」という。

前述の総務省調査と同じく、スマートフォン利用の増加傾向、中でも高年齢層の伸びを見て取れる調査結果だが、「今年の冬頃には、スマートフォンからのネット利用者がPCからの利用者を超える可能性も考えられる」とも指摘され、フィーチャーフォンとの比較で普及が語られることの多いスマートフォンが、一方では、インターネット利用端末としてPCに迫る勢いであることが窺える。

同調査でも、結果について「本格的にスマートフォンを入り口としてインターネットを利用する時代が来ることを示唆している」と指摘しているが、スマートフォンが、ユーザーと接するファーストスクリーンになることを戦略や施策の立案時に強く意識する必要があるだろう。

他デバイスと比べて長時間利用する傾向

上記二つの調査で、普及状況とともに注目しておきたいポイントは利用時間の長さだ。

総務省調査では、平成26年(2014年)におけるモバイル機器からのインターネット平均利用時間が平成24年(2012年)比で34%増加していることを挙げている。中でも、スマートフォンからの利用時間は73.0分となっており、フィーチャーフォンの14.2分の5倍以上となっている。

ニールセン調査では、2015年4月時点で、1日当たりのインターネット利用時間が

  • スマートフォン:1時間48分(前年同月比8分[7%]増)
  • PC:54分(同3分[5%]増)

だったとしている。

こうした調査から、利用者数という点からだけでなく、インターネット利用時間という点から考えても、企業がコミュニケーションを考える上で、スマートフォンがすでに非常に重要なチャネルになっていることは明らかだ。

利用環境や利用状況の変化をとらえ、ユーザーとの接点を見極めることは成功に直結する。スマートフォン対応はもはやどの企業にとっても検討課題ではなく必須課題となったと言っていいだろう。

その他参考になるレポート

・「Digital Trends 2014」
(ニールセン 2015/3公開)

http://www.nielsen.com/jp/ja/insights/newswire-j/press-release-chart/nielsen-news-release-20150324.html

  • 働く世代の3人に2人がスマートフォンを保有(保有率 20歳~59歳 64%(2014年11月))
  • スマートフォンからのインターネット利用時間はPCからの利用時間を超えて増加中

「平成27年3月期通期決算資料」
(株式会社スタートトゥデイ 2015/4公開)

http://www.starttoday.jp/wp-content/uploads/2013/10/140120150428455777-2.pdf

  • デバイス別出荷比率が、増加するスマートフォンとPCの差がさらに開き、スマートフォン59.1%、PC39.7%

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